新規事業でフレームワークを活用するメリットとは?活用する際のポイントも解説!

フレームワークはさまざまな意味を持つ言葉です。ビジネスシーンにおいては、成果を上げるために最適な手段・手順などを導くための、思考の枠組みを指します。この記事では、新規事業でフレームワークを活用するメリットや、活用する際のポイントについて解説します。新規事業のアイデア出しに役立つフレームワークも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フレームワークとは

フレームワークとは、意思決定や問題解決の場面において、それらの基盤となる構造や規則、テンプレートやアイデアなどを指します。ビジネスシーンにおけるフレームワークは、目的の達成や一定の成果を得るために用いられます。フレームワークを活用することで課題や問題の整理に繋がり、効率的な方法・手段や解決策を得やすくなるからです。

新規事業を考える際のフレームワークとテンプレートの役割

フレームワークと似た言葉として挙げられるものがテンプレートです。テンプレートという言葉は定型文やひな形といった意味を持っています。具体的には、計画書などの書類を作る際に手本となるものを、テンプレートと呼ぶことが多いようです。

一方、フレームワークは、特定のアイデアや考えを発展させたり、論理的な思考を補助したりするための手段です。そのため、新規事業を考える際は、まずフレームワークを活用して目的や課題を可視化します。その後、事業計画書などのテンプレートを使って、案をまとめるという流れを取ることが多いでしょう。

新規事業でフレームワークを活用するメリット

新規事業でフレームワークを活用すると、さまざまなメリットを得られます。ここからは、メリットの種類と詳細を解説します。

論理的な思考がしやすい

論理的な思考をしやすいことが、新規事業でフレームワークを活用するメリットの1つです。本来、論理的な思考をするには一定のノウハウや経験が求められます。しかし、フレームワークを活用すれば、すでに用意されている型にはめこむ方式で考えられます。ノウハウや経験が少なくても、簡単に論理的な思考が可能です。

アイデアや考えを整理できる

新規事業でフレームワークを活用するメリットとして、アイデアや考えを整理できることが挙げられます。アイデアや考えが大量にある場合、それらを有効利用したり効果的なものを選んだりすることが難しいでしょう。しかし、整理することでアイデア同士の関連性や相性に気付きやすくなるほか、漏れや忘れなども防ぎやすくなります。

戦略や情報を共有しやすい

フレームワークを活用すると、戦略や情報を共有しやすくなります。なぜなら、フレームワークに落とし込むと内容が整理され、理解度が上がるからです。また、取引先などの関係者にとっても、新規事業に関する戦略や情報は重要な事項とされます。正確に内容を伝えられる形にしたり、第三者にも説明しやすい状態にしたりするべきです。

内容を振り返れる

戦略や情報などをフレームワークとして目に見える形にすれば、内容を簡単に振り返れるようになります。後からの確認や、さらなる案の検討をしやすいことが利点です。さらに、戦略や情報をフレームワークに落とし込む過程で、想定される課題や役立ちそうなアイデアが浮かび上がります。

フレームワークを活用する際のポイント

フレームワークを活用する際には、いくつか意識するべきポイントがあります。具体的なポイントと詳細は次のとおりです。

目的や用途にあった種類を選ぶ

フレームワークにはさまざまな種類があり、特徴や強みは多岐に渡ります。そのため、目的や用途にあったフレームワークを選ぶことが大切です。基準としては、アイデア出しや競合分析、事業計画の立案などの部分が挙げられます。目的や用途、検討したい段階に合わせて選びましょう。

組み合わせての活用も検討する

1種類のフレームワークを活用するのではなく、複数のフレームワークを組み合わせてみる方法もあります。しかし、複数のフレームワークを組み合わせる際は注意も必要です。それぞれの強みや特徴を活かせるか、組み合わせによって良い効果が期待できるかなどを検討して、実行に移すことがおすすめです。

実施を繰り返して改善を目指す

フレームワークは活用するだけではなく、実施を繰り返して改善を目指しましょう。改善には、良かった点や悪かった点など、ノウハウや経験を蓄積することが求められます。また、改善を意識しながらフレームワークを活用すれば、それだけでより大きな成果や効果を得やすいでしょう。

新規事業のアイデア出しに役立つフレームワーク

新規事業のアイデア出しに役立つフレームワークはいくつかあります。具体的な種類と詳細を解説するので、参考にしてください。

マンダラート

マンダラートとは、マス目をまんだら模様状に並べて、それぞれのマスにアイデアを書き込む手法です。縦と横にマスを3つずつ並べ、中央のマスにテーマや課題を書き込みます。その後、周辺のマスに関連する情報を書き込んでいきます。

マスが全て埋まったら終了ですが、さらに続けることも可能です。その場合は、9つのマスを1つのマスとして換算し、周りにマスを用意して同じ手順を繰り返します。

SCAMPER(スキャンパー)

7つの視点で既存の物事を観察して、異なる方向へと拡大や派生を目指す方法がSCAMPER(スキャンパー)です。具体的な7つ視点は、以下のとおりです。

・Substitute(代用)

・Combine(結合性)

・Adapt(応用性)

・Modify(修正通)

・Put to other uses(転用性)

・Eliminate(削減)

・Reverse・Rearrange(逆転性・再編成)

ペルソナ分析

ペルソナ分析も、新規事業のアイデア出しに役立つフレームワークとして挙げられます。ペルソナ分析では、想定するターゲットに関連する情報を細かく設定していきます。設定する項目は、新規事業におけるターゲットの氏名や性別、年齢、職業、家族構成、趣味、価値観などです。

ペルソナが明確になると顧客像が明確になり、提供するべきサービスや商品を想像しやすくなります。

カスタマージャーニー

購買する前の段階から購買した後までの期間における、顧客体験を視覚化するためのフレームワークがカスタマージャーニーです。カスタマージャーニーでは、2つの視点から方向性や戦略を検討します。1つ目は顧客視点の体験で、2つ目は企業視点の体験です。企業と顧客の双方から考えることで、質の良いアイデアの創出を狙います。

アナロジー分析

アナロジー分析は、他業種における成功事例を自社の場合だったらと置き換えて考えるフレームワークです。予定している新規事業の内容と成功事例の間で共通している部分を探したり、他業種という異なる視点・考えに触れることで斬新なアイデアを出しやすくなったりします。

デザインスプリント

デザインスプリントは、5日間という短期間で課題解決のアイデアを検証したりテストしたりするフレームワークです。新規事業において想定される課題・問題の洗い出しや、長期間に渡って安定した操業を目指して活用されます。また、短い期間で実施できるため、その後の工程に影響を及ぼしにくいことが利点です。

リーンキャンバス

ビジネスの全体像を1枚のシートで構成するフレームワークがリーンキャンバスです。全部で9つの要素で構成されています。

・顧客セグメント

・圧倒的な優位性

・チャネル

・独自の価値提案

・ソリューション

・主要指標

・課題

・収益の流れ

・コスト構造

問題や課題1つ1つに向き合う内容のため、新規事業におけるアイデア出しだけではなく、リスク軽減にも役立ちます。

MVPキャンバス

新規事業のアイデア出しに役立つフレームワークの1つが、MVPキャンバスです。MVPキャンバスでは、新しいアイデアを検証したり、既存アイデアを明確にしたりします。検証する対象が仮説のため、すでに発生しているリスクへの対処ではなく、発生するかもしれないリスクを予防可能なことが強みです。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバスは、事業を構成する要素を可視化することで、要素ごとの関係性や事業の全体像を把握できるフレームです。以下の9つの要素を、順番に埋めて作り上げていきます。

・顧客

・価値提案

・チャネル

・顧客との関係

・収入

・キーリソース

・主要活動

・キーパートナー

・コスト

まとめ

フレームワークの概要やテンプレートとの違い、新規事業でフレームワークを活用するメリットやポイント、具体的なフレームワークの種類について解説してきました。新規事業において製品やサービスの質を高めたり、効果的な売り方を実践したりするには情報やノウハウが欠かせません。

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