
独立開業を考えられている方であれば、フランチャイズという選択肢を検討することが多いのではないでしょうか。
そこで悩みの種になるのが、「フランチャイズって儲からないのでは?」という、経営に関する根本的な疑問です。
本記事では、フランチャイズが儲かるのか儲からないのか、さまざまな業種の実例を交えて解説します。
この記事の目次
フランチャイズは本当に儲からないのか
フランチャイズについて「儲からない」と噂されるのは、ネットなどで失敗事例ほど目立っているからです。
では、本当にフランチャイズが儲からないのか、その真相について客観的事実をもとに考えてみましょう。
儲けているフランチャイズはある
フランチャイズで開業するメリットは、すでに市場で受け入れられているビジネスモデルを利用できるため、ゼロから自前で開業するより事業生存率が高くなることです。
ただし、開業するからには生存しただけで成功とはいえず、どれだけ利益を上げられるかが重要になります。
そこで注目すべきポイントは、業種や本部による傾向はあっても、フランチャイズ加盟者によって儲けに大きな違いが見られることです。
どのような業種やFC本部であっても、実際に儲けている加盟者は存在します。
つまり、「フランチャイズは儲からない」というのは誤解で、実際には「儲からないフランチャイズ加盟店もある」というのが正解です。
フランチャイズが必ず成功するわけではない
フランチャイズは、失敗するリスクを減らすことのできる開業方法ですが、必ず成功するわけではありません。
確かにフランチャイズ開業は、本部のノウハウや知名度を利用できるので、有利な条件がそろっています。しかし、安易にフランチャイズ開業をして経営に行き詰まり、経営破綻した事例は少なくありません。
フランチャイズ開業とはいえ、本部と対等な立場にある一事業者であるので、自力で儲けるという覚悟がなければ成功はおぼつかないでしょう。
フランチャイズ本部の強みと特徴をよく把握し、それを最大限生かす経営こそ、儲かるための近道です。
業種ごとのフランチャイズの実態と抱える課題

フランチャイズ経営は、基本的なシステムは似通っていても、業種ごとに特徴や成功確率などは大きく異なります。
つまり、儲かるか儲からないかは、より具体的な事例を見なければ分からないというのが真実です。
ここでは、フランチャイズの代表的な業種をピックアップして、その経営実態と課題について説明します。
コンビニエンスストア
フランチャイズの代表的な業種といえるのがコンビニエンスストアで、全国の店舗数は55,923店舗(JFA統計調査:2025年8月)もあります。
この店舗数の多さを見ても想像できるとおり、コンビニフランチャイズ最大の特徴は、ブランド力と知名度の高さです。
立地戦略に失敗しない限り、開業時から一定以上の集客が見込める点がコンビニエンスストアの魅力だといえます。
また、FC本部のマニュアルやサポートが非常に充実していて、未経験でも始めやすいフランチャイズです。
ただし、コンビニエンスストアは売上を上げやすい一方で、ほかの業種に比べ本部に払うロイヤリティが高めに設定されています。
2019年に経済産業省が行ったアンケートによると、コンビニオーナーの年収は、250万円未満が15%、250万~500万円未満が32%、500万~750万円未満が25%となっていて、労働時間の長さを考慮するとそれほど高収入ではありません。
人手不足の影響も大きくなっていることから、出店しやすくても魅力的な選択肢ではないといえるでしょう。
参照:https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/new_cvs/pdf/003_02_01.pdf
飲食店
飲食店もフランチャイズの多い業種で、かなり幅広い業態でフランチャイズ加盟店が見られます。
他業種と比べ飲食店のフランチャイズ出店は、初期費用が高額になるケースが多いことが特徴です。
その一方でロイヤリティは低めに設定されていて、初期投資を回収できる売上を確保できるかがポイントになります。
ただし飲食業という点にフォーカスすると、他業種に比べ廃業率は高い傾向で、業種としては厳しい選択肢だといえます。
飲食店オーナーの年収は500万~1,000万円というデータを目にすることがあるかもしれませんが、出入りの多い業界で平均値とはいえない数値です。
流行にも左右されやすく、人件費のコントロールも難しいので、当たりはずれの大きい業種だといえます。
買取専門店
買取専門店は、リユース市場の急拡大で注目されている業態で、フランチャイズ加盟店も激増しています。
買取専門店の特徴は在庫を抱えるリスクがないことで、買い取った商品は本部が買い上げてくれる仕組みです。
店舗ビジネスなので開業費は大きくなりますが、省スペース、少人数で運営できるところが大きな魅力です。
近年は大手フランチャイズを中心に、積極的な広告活動を展開していて、知名度という点でも不安はありません。
ただし、フランチャイズ加盟店が激増していることがリスクで、出店場所やターゲットを誤ればうまく経営できないでしょう。
買取専門店オーナーの年収は、売上さえ確保できれば700万円以上が期待でき、貴金属などを中心に扱えれば1,000万円以上も期待できます。
一方で人口減少社会では、市場の縮小も考えられるので、出店地の選択は非常に重要です。
ハウスクリーニング
高齢世帯の増加で注目を集めているのがハウスクリーニングで、フランチャイズ加盟店も増えています。
ハウスクリーニングは、店舗を構えることなく少額の初期費用で出店できることが最大の特徴です。
また、個人宅の清掃を受注するときに本部ブランドの力は有利に働き、独自開業より売上を見込めやすくなります。
一方で、ハウスクリーニングは技術職なので、オーナー自らの体調管理や体力が何より重要です。
それに加えハウスクリーニングは、事業拡大をしにくい点に注意が必要です。
ハウスクリーニングの年収は、仕事量の多い都市部ほど多く見込め、軌道に乗りさえすれば500万~900万円が期待できます。
なお、ハウスクリーニングもライバルFC店が増えているので、開業地やFC本部選びが重要です。
不動産業
不動産業も「街の個人不動産屋さん」の時代から、今ではフランチャイズ加盟店が主流という業界になってきました。
特に不動産賃貸の仲介では、アパマンショップやピタットハウスなどが有名で、店舗も全国各地で見られます。
不動産売買の領域もフランチャイズが多くを担っていて、ハウスドゥやセンチュリー21など知名度の高いFC本部があります。
不動産業をフランチャイズで開業するメリットは、これらの知名度の高い本部のブランドを利用することで、開業後最大の難関である集客が期待できるところです。
また、不動産というのは建物を除けば扱う物件の総和は変わることがなく、商売のネタに困ることがありません。
ただし、大手不動産会社が行うような不動産管理や、物件を在庫として抱えるようなことはできないので、取扱物件数によって収入は大きく変わってきます。
フランチャイズで不動産業を始める場合は、FC本部のブランド力や開業地が非常に重要です。
学習塾
意外に思われる事実ですが、少子化の中にあっても学習塾の市場規模は拡大しています。
これは子ども1人あたりにかける教育費が増えているからで、やり方によっては稼げる市場です。
ただし、少子化が確実に進展している中、幼児教育や英語教育、AIプログラミング学習など、特徴を持った学習塾でなければ生き残るのは難しいでしょう。
教育塾の経営は今が過渡期の真っただ中なので、生徒集めには有名フランチャイズのブランド力が重要になってきます。
FC本部の特徴と、オーナーとして行っていきたい教育のビジョンをよく考えることが重要です。
フランチャイズ経営に必要な適性

フランチャイズは、すべて独力で開業するより成功確率が高い一方で、そのために必要な適性があります。
分かりやすくいえば、フランチャイズ経営に向いているタイプと、あまり適性のないタイプの人がいるのです。
フランチャイズの特徴を踏まえながら、フランチャイズ経営に必要な適性について考えてみましょう。
フランチャイズ経営に向いている人の特徴
フランチャイズ最大の特徴は、成功した事業ノウハウを利用できること。
それを最大限活用できる人がフランチャイズ経営に向いているタイプです。
ノウハウを最大限活用するということには、自分らしさを封印してルールを徹底して守ることが求められます。
経験がない人ほど、フランチャイズ経営で自分の経験と価値を高められるはずです。
フランチャイズ経営に不向きな人
すでに事業のノウハウを持つ人や自分らしさを事業に生かしたいと思っている人、独創性を持ちたい人にはフランチャイズは不向きです。
このような人がフランチャイズ開業したら、早い段階で自由度の低さに辟易することになります。
独力で開業し成功できれば、ロイヤリティがない分フランチャイズ開業よりも儲けられる可能性があります。自信があれば自主開業がおすすめです。
これから儲けられるフランチャイズ選び
フランチャイズで成功するためには、しっかりとした将来ビジョンを持つことが重要です。
ここでいうビジョンとは、市場の将来性や社会的な背景をしっかりと考え、その上でフランチャイズ選びを行うことを指します。
そこで、これから儲けられるフランチャイズ選びについて、最低限考えておくべきポイントごとに説明します。
今後もニーズが高い業種を選ぼう
フランチャイズで儲けるためには、今後もニーズが高いと予想される業種を選ぶことが重要です。
ニーズが高い業種選びとは、社会情勢の影響だけではなく、流行などに左右されない普遍的なものであることがポイントになります。
このような業種を選ぶことで、フランチャイズ事業を長いスパンで考えることが可能になります。
避けられない人手不足を直視する
少子化による労働者人口の減少は、現在でもさまざまな業種に影響を与えています。
この傾向は数年単位で解決できるものではなく、また外国人労働者の雇用で改善するものでもありません。
今後フランチャイズを検討するなら、人手不足の影響を極力受けない事業を考えるべきです。それが安定した経営の基礎となるでしょう。
ロイヤリティと本部のサポート体制
フランチャイズで儲けるためには、初期費用だけではなく、ロイヤリティなど毎月発生する負担や本部のサポート体制も重要です。
そこで注目したいのが、ロイヤリティが売上によって変動しない「固定制」を採用しているフランチャイズで、売上が上がるほど儲かるシステムになっています。
不動産業でフランチャイズ展開しているハウスドゥは、ロイヤリティが固定で、なおかつ直営店で培ったノウハウを研修と教育プログラムで惜しみなく提供しています。
儲かるフランチャイズに興味があるなら、一度ハウスドゥの無料セミナーを受けてみてはどうでしょうか。
きっと「フランチャイズで儲かる」ヒントを得られるはずです。
まとめ
フランチャイズは、決して儲からないものではなく、業種や本部選びさえ間違わなければ、儲けることは十分可能です。
もちろん、フランチャイズとはいえ一人の経営者として努力は必要ですが、成功する可能性は低いものではありません。