フランチャイズで開業するならどの業種?おすすめ業種15選と選び方の基本

独立・起業を考えたとき、フランチャイズ開業は有力な選択肢の一つであり、多くの方が検討されています。

とはいえ、フランチャイズは多くの業種でみられ、どう選んでいいのか迷ってしまうのも事実です。

この記事では、おすすめできる業種ごとの特徴や、本部選びのポイントについて詳しく解説します。

フランチャイズ開業の基本とメリット

フランチャイズは、今も加盟店の数が増え続けている、非常に多くの業種で見られるビジネススタイルです。

では、なぜフランチャイズ開業が増えているのか、フランチャイズシステムの基本を踏まえながら背景について考えてみましょう。

フランチャイズシステムの基本

フランチャイズとは、本部が開発した商品やサービス、ノウハウ、商標の使用を加盟店に認める代わりに、加盟店が本部へロイヤリティを支払うという事業形態のことです。

商標やノウハウなどを提供する本部のことを「フランチャイザー」、提供を受ける加盟店のことを「フランチャイジー」と呼びます。

フランチャイズシステムで誤解の多い点は、「本部だけが利益を上げている」といううわさですが、本来のフランチャイズとは本部と加盟店の双方が利益を共有する「Win-Win」の仕組みです。

フランチャイズ開業のメリットと増加している背景

フランチャイザーとして開業する最大のメリットは、すでに成功しているビジネスモデルやブランドをそっくりそのまま利用できることで、開業時から一定以上の集客を見込めることです。

さらに、開業前から開業後まで本部のサポートを受けられることで、事業のノウハウがほとんどない状態でも安心して開業できます。

また、フランチャイズ本部にとっても、加盟店の資本を活用することでスピーディーなブランド展開が可能となることが大きなメリットです。

このように、本部と加盟店の双方にメリットがあることが、フランチャイズが増加している大きな理由だといえます。

デメリットもあるフランチャイズ開業

開業へのハードルが低くなるフランチャイズですが、メリットだけではなくデメリットもあります。

フランチャイズは、本部のブランドやノウハウを使用できる対価として、ロイヤリティを支払う義務を負います。

ロイヤリティは、経営状態が悪くても支払いの義務がなくなりません。

またフランチャイズビジネスは、ブランドイメージを守ることが求められ、経営の自由度が低い業態です。

このような特徴を理解しなければ、フランチャイズに加盟してから後悔することも考えられます。

小売業のおすすめフランチャイズ

消費者へモノを販売する小売業は、フランチャイズシステムと親和性が高く、フランチャイズ展開が多い代表的な業種です。

商売の基本ともいえる小売業ですが、その中で成功確率の高いフランチャイズを紹介します。

コンビニエンスストア

コンビニエンスストアは、フランチャイズビジネスを代表する業態で、大手のネームバリューが圧倒的認知度を持っていることが特徴です。

研修制度やサポート体制がしっかりしているので、業界未経験でも安心して開業できます。

コンビニエンスストアは社会インフラの一部となっていて、扱う商品は食料品や日用品など生活に欠かせないものなので、需要がなくなることはありません。

ただし、コンビニ店舗数は飽和状態といえるほど多い点や、ロイヤリティが他業種より高めに設定されているなど、加盟を検討する際に注意すべきポイントもあります。

(コンビニフランチャイズの代表例)

  • セブンイレブン
  • ファミリーマート
  • ローソン

小型スーパー・100円ショップ

小売業の中でも、小型スーパーや100円ショップなどは、大型店やコンビニの隙間を埋める業態です。

開業時から一定以上の集客が見込めるだけでなく、ロイヤリティが低く設定されていることも大きな魅力です。

ただし、販売する商品についてはオーナーが買い取る必要があるなど、注意点もあります。

フランチャイズのビジネスモデルも確立していることから、開業後もスムーズに事業を行えます。

開業にあたっては、出店場所の影響を大きく受けるので、商圏の分析・検討は慎重に行いましょう。

(小型スーパー・100円ショップの代表例)

  • 業務スーパー
  • ダイソー
  • キャンドゥ

買取専門店・リサイクルショップ

リユース市場の拡大とともに増えているのが、買取専門店・リサイクルショップです。

買取専門店は、省スペース・少人数で開業でき、在庫を持たないことで開業のハードルが低いという特徴があります。

また、貴金属や時計などの高額商品を扱うことで、大きな利益を狙えることも大きな魅力です。

買取専門店・リサイクルショップは、本部によってはロイヤリティ負担が大きなネックになるので、本部選びが重要なポイントになります。

(買取専門店・リサイクルショップの代表例)

  • おたからや
  • 買取大吉
  • 大黒屋

その他小売業

小売業は非常に業態が多く、自動車販売・買取店や無人販売店、ペットショップなど多岐にわたります。

需要の予測が成功の成否を握っていることが多く、フランチャイズといえども事業を軌道に乗せるまでが重要です。

小売業でフランチャイズ開業するときは、開業資金だけではなく在庫金額や必要人員など、運転資金をしっかり計算しておくことが安定した経営の基本になります。

(その他小売業の代表例)

  • カーセブン
  • 餃子香月
  • センチュリーペット

飲食業のおすすめフランチャイズ

飲食業 フランチャイズ

飲食業は、独立開業を目指す方もフランチャイズ本部も非常に多い業種ですが、その営業スタイルも多岐にわたるのが大きな特徴です。

飲食業のおすすめフランチャイズを、営業スタイルの違いを踏まえながら紹介します。

ファーストフード店

飲食業の中でもファーストフード店は、フランチャイズビジネスとの親和性が高く、ブランド認知度が高いことが特徴です。

ファーストフード店でフランチャイズ開業すれば、開業時から集客に困ることはほとんどありません。

一方で、加盟店の努力よりもブランドの人気が売上に大きく影響するので、本部選びと出店場所の検討は慎重に行うことがポイントになります。

また、店舗や設備に必要な初期投資も高額になるので、しっかりとした事業計画が必要です。

(ファーストフード店の代表例)

  • マクドナルド
  • KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)
  • バーガーキング

居酒屋

居酒屋を開業すると集客に苦労するのですが、フランチャイズであれば本部のネームバリューで安定した集客を期待できます。

また、居酒屋の生命線といえるメニュー開発も本部が行ってくれるので、オーナーは経営に集中することが可能です。

ただし、居酒屋の出店は建物の賃貸契約や厨房設備など、初期費用が高額になりやすいというデメリットもあります。

(居酒屋の代表例)

  • 串カツ田中
  • やきとり大吉

カフェ

カフェで成功するためには立地が重要ですが、フランチャイズ開業であれば本部がリサーチや開発を進めてくれます。

フランチャイズのカフェであれば、本部のブランド力と商品力をフル活用でき、安定した売上が見込めるでしょう。

カフェは、売上単価が低いので回転率を高くすることが成功のポイントです。

初期投資も高くなる傾向があるので、売上高の見込みを誤るとすぐに資金繰りが苦しくなります。

(カフェの代表例)

  • コメダ珈琲店
  • 上島珈琲店
  • プロント

その他飲食店

飲食業のフランチャイズには、ラーメン店、洋菓子店、弁当店など、さまざまなタイプがあり、競争が激しい業態です。

フランチャイズの飲食店であれば、原価の把握が容易なので、損益分岐点の見極めに苦労しません。

つまり、いかに売上を上げるのかが成功のポイントですが、客単価はおおよそ決まっているので、集客数を増やすことが重要です。

その点を考慮すると、本部選びと出店場所の2点が成功の鍵を握っているといえます。

(その他飲食店の代表例)

  • ほっともっと
  • 不二家
  • 天下一品

サービス業のおすすめフランチャイズ

サービス業は、お客様へ「目に見えないサービス」を提供する業種で、非常に多くの職種が含まれる産業分類です。

従来と違ったビジネススタイルが生まれ続けていることがサービス業の大きな特徴で、その中でもおすすめのフランチャイズについて紹介します。

不動産業

不動産業界で開業する場合、売買物件の仲介、あるいは賃貸物件の仲介がメイン業務になります。

そして、そのような業態では、物件数や宣伝力が何より重要で、独力での開業よりフランチャイズ開業のほうがはるかに有利です。

不動産のフランチャイズに加盟することで、本部のブランド力やノウハウ、システムを活用でき、物件ネットワークをフル活用できます。

不動産取扱件数は、開業するエリアで大きな違いがあるので、どの本部を選び、どこで開業するかが成功を左右するポイントです。

また、不動産取引は景気に左右されるとはいえ、決してなくならない業種であることも魅力です。

(不動産業の代表例)

  • ハウスドゥ
  • アパマンショップ
  • センチュリー21

ハウスクリーニング

日本における共働き世帯や高齢世帯の増加によって、ハウスクリーニングのニーズは高まり続けています。

ハウスクリーニングのフランチャイズ開業は、独力での開業より高い集客力が期待でき、本部のブランド力の恩恵を受けやすい業態です。

また無店舗で開業でき、必要なものは知識とスキル、掃除道具だけという身軽さも大きな魅力となっています。

ただし、本部ブランド以外でライバルとの差別化が難しく、繁忙期と閑散期の差が激しいことがデメリットです。

(ハウスクリーニングの代表例)

  • おそうじ本舗
  • ダスキンサービスマスター
  • おそうじ革命

学習塾

少子化が続く日本において、意外なことに学習塾の売上は増加傾向にあります。

これは1人あたりの受講料が増えていることが背景にあり、生徒数の確保が難しくなっていることは確かです。

このような背景から、本部のネームバリュー・ブランド力を利用するフランチャイズ開業は、学習塾のスタンダードになっていくでしょう。

学習塾のフランチャイズは、開業から運営までサポートが充実しており、講師の派遣や紹介などにも対応しています。

しかし、ますます進む少子化の影響は避けられず、学習塾同士の競争激化は避けられません。

(学習塾の代表例)

  • 秀英予備校
  • 個別指導Axis
  • 明光義塾

フィットネスジム

フィットネスジムをフランチャイズ開業するメリットは、必要な器具の選定やノウハウを本部がお膳立てしてくれる点にあります。

独自開業で陥りやすい過剰投資や誤った運営方針を防止できることは、リスク回避ということでもプラスです。

ただし、フィットネスジムの集客は、本部のブランド力に比例する傾向があり、ブランド力が弱い場合は個々の加盟店が苦労することになります。

また、本部指定の設備にかかるメンテナンス費用など、思わぬコストに直面するケースがあるので、本部選びと契約内容の確認が重要です。

(フィットネスジムの代表例)

  • NEXUS
  • エニタイムフィットネス
  • FASTGYM24

クリーニング取次店

一般的にクリーニング店といわれる業態では、クリーニング自体は行わず、顧客とクリーニングを行う本部を仲介する取次店が半数以上を占めます。

一時期は取次店の過当競争と、家庭向けクリーニング需要の低下が顕著でしたが、現在は緩やかな下降傾向にあります。

これから大型機械を導入したクリーニング店の開業は現実的ではないので、フランチャイズの取次店が現実的な選択肢です。

高齢になっても運営し続けられることが魅力で安定経営が可能ですが、望める年収には限界があります。

(クリーニング取次店の代表例)

  • ホワイト急便
  • 白洋舎
  • ポニークリーニング

高齢者向け宅配弁当サービス

超高齢化社会を迎えた日本で、需要が急増しているのが高齢者向け宅配弁当サービスです。

ニーズは高齢者やその家族だけではなく、安否確認を含めた地方自治体からの依頼も見込めます。

また、調理方法やメニューはマニュアル化され、本部から提供されるので、経営面に集中できることもメリットです。

しかし、宅配という業態なので一定数の従業員が必要で、販売単価が決められる中でランニングコストの管理には苦労します。

(高齢者向け宅配弁当サービスの代表例)

  • まごころ弁当
  • Family Deli
  • 宅配クック123

ホテル・宿泊業

インバウンド需要の爆発的増加により、ホテル・宿泊業の市場は拡大を続けています。

ホテル・宿泊業のフランチャイズは、施設として利用できる物件を持っていることが必要ですが、本部のブランド力によって高い集客が可能です。

運営を外部委託する「管理運営受託方式(MC方式)」と混同されやすいのですが、フランチャイズ方式では運営に直接携わることができます。

ただし、資金面や従業員確保など、乗り越えるべきハードルが多い業態です。

(ホテル・宿泊業の代表例)

  • アパホテルズ&リゾーツ
  • スーパーホテル
  • 相鉄ホテル

フランチャイズの業種・本部選びのポイント

フランチャイズ 本部選び

フランチャイズ開業が成功できるかどうかは、業種とフランチャイズ本部選びで決まるといっても過言ではありません。

そこで、フランチャイズ開業で考えるべき業種・本部選びのポイントについて、多角的に考えてみます。

自分のやりたいことと合致する業種を選ぶ

フランチャイズは、商品やビジネスモデルを自分で考える必要がなく、本部の指導に沿いさえすれば開業することが可能です。

まずは開業から軌道に乗せ、やがて高い収益を上げることが大きな目標になるのですが、そこにやりがいを見いだせなければ、ビジネス自体に疑問を感じるかもしれません。

もちろん100%自分が思い描いたビジネスを展開することは難しく、フランチャイズ事業はオリジナルを出すことも難しい業態です。

とはいえ、ある程度は自分の希望と同じベクトルの業種を選ぶことで、長く事業を続けるモチベーションを保てます。

また、本部の掲げる理念に共感できるか、同じ方向を向けるかなど、自分との相性もよく考えるべきです。

日本フランチャイズチェーン協会に加盟している本部

フランチャイズ開業を考えて調べてみると、「加盟店募集」というワードが山ほどヒットするはずです。

それは、フランチャイズビジネスを直接規制する法律がないことも一因で、悪徳業者のようなフランチャイズ本部も存在します。

そこで本部選びの参考にしてほしいのが、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)へ加盟しているかです。

JFAは、1972年から健全なフランチャイズシステムの発展を目的として活動している、通商産業省(現・経済産業省)に認可された業界団体です。

中小小売商業振興法では、フランチャイズ本部に対し、加盟希望者との契約締結前に一定の情報を開示することを義務付けていますが、この対象は小売業・飲食業に限られています。

しかし、JFAではより厳しい基準の法定開示書面が設けられているので、加盟希望者は事前により詳しい情報を知ることができます。

JFAの会員には、「正会員」「準会員」「研究会員」「賛助会員」の4種類がありますが、正会員には「フランチャイズシステムに関する契約の解除または実行不能の件数が、過去2年間に、その年に存在する契約数の20%を超えない者」という条件があるので、信頼できる本部だといえます。

ただし、フランチャイズ本部がJFAの正会員だからといって、フランチャイズ事業が成功するという保証はありません。

本部のサポート体制とネームバリューを考える

フランチャイズ開業の大きなメリットは、本部の事業ノウハウをそっくりそのまま利用できることです。

しかし、ノウハウを利用するためには開業前から開業後に至るまで、本部のサポートが欠かせません。

仮に成功確率の高い優れたフランチャイズ事業であったとしても、マニュアルの提供を受けただけで事業の再現はできません。

本部のサポート体制は、フランチャイズ加盟店の経営がうまくいくかどうかを左右する、決定的な要因の一つになります。

フランチャイズの本部選びでは、同じ業種であっても複数の本部を比較して、サポート体制がしっかりしているのか、必ず確認することが重要です。

また、本部のブランド力やネームバリューは本部選びの重要な指標です。開業時の集客力の大きなアドバンテージとなるでしょう。

しかし、集客できたとしてもそれは最初の一歩に過ぎず、フランチャイズ開業の成功が約束されたわけではありません。

本部のブランド力やネームバリューは、利用するものであって、安心するためのものではないことを意識すべきです。

一時的な流行に左右されない

フランチャイズ事業には、さまざまな業種にたくさんの本部が存在していて、時折「日の出の勢い」といったチェーン店が見られます。

しかし、そのようなフランチャイズチェーンは、一時的な流行で終わることが少なくありません。

過去に勢いだけで急成長し、急激に廃れていったフランチャイズチェーンの事例は多く見られました。

なぜ流行しているのか考えずに、イメージだけで本部を選んでしまうと、失敗する可能性が高まります。

「店舗数が増えている」「メディアに大きく取り上げられている」「SNSで話題」といった情報だけで、フランチャイズ選びを進めてしまうことはリスキーな行為です。

ほかの加盟店の運営状況はどうなのか調べる

フランチャイズ本部が説明資料で提示する収支モデルは、成功した加盟店の実績値をもとにしたものがほとんどです。

成功した加盟店の実績だけをもとに開業後の収支を予想したところで、それは絵に描いた餅に終わる可能性が高くなります。

安易に契約を結んではいけません。ほかの加盟店の平均値がどこにあるのか、失敗した事例など、可能な限り多くの情報を確認するようにしましょう。

それらが分かれば、業種ごとに失敗する原因や理由など、多くの有益な情報を得られます。

また、同じ本部の加盟店だけではなく、同業他社の加盟店の様子が分かれば、より役に立つ分析が可能です。

市場や社会環境の将来性を想定する

フランチャイズ事業だけに限った話ではありませんが、事業を行う上では今後の市場動向や社会的な背景を考慮することが求められます。

基本的に成長が見込まれる分野、あるいは長く市場規模が維持されるような業界は、必然的にライバルの多い業界です。

しかし、ライバルを避けることを考えていたら、結局は商売にならない市場を選ばざるを得ません。

多少のレッドオーシャンにひるむことなく、そこで勝ち残れる本部を選ぶことが成功の近道です。

ただし、少子高齢化による労働人口の減少など、社会的要因も加味すれば、労働集約型のビジネスはリスクが大きいといえます。

これらの点を踏まえれば、市場の将来性では「ホテル・宿泊業」、市場規模が維持されながら少人数で開業できる「不動産業」がおすすめです。

特にホテル・宿泊業ほど開業資金を要しない不動産業は、フランチャイズ本部のブランド力・ノウハウを活用することで、十分勝ち残れる可能性があります。

もちろん、ほかの業種・本部と比較しながら検討することが大前提の提案です。

まとめ

フランチャイズで開業することは、確実な成功は約束されていないにせよ、事業失敗の確率を大きく減らせる開業スタイルです。

成功させるためのポイントは、業種と本部選びが中心です。多くのFC本部を比べながら開業を検討しましょう。

解説でも触れたとおり、フランチャイズ開業の中でも不動産業は有力な選択肢になり得ます。

その判断材料として、多くの不動産フランチャイズを比較することが重要なので、ご興味があればハウスドゥにもお問い合わせください。