空き家問題を乗り越え、石油・ガス事業の存続へ 不動産事業で目指す、新たな収益の柱と地域への貢献
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新規事業企画による経営の多角化
弊社は、山口県下松市に本社を構える高山石油グループ(年商160億円・従業員数380名)に属する企業の一つであり、LPガスの卸売・小売販売事業および充てん・配送事業を柱として、その他リフォーム事業やフラワー&カフェ事業等を運営しています。他のグループ会社では、石油の卸売やガソリンスタンドの運営、産業用燃料事業や海上給油事業など多岐にわたる事業を展開しており、今年でグループ創立113周年を迎えます。
私は2018年に高山石油グループへ入社し、2年後の2020年、グループの代表取締役社長に就任しました。入社前は高山石油グループとは別の鉄鋼メーカーに勤めており、山口県下松市にある工場での勤務を経て、東京本社で新規事業企画を担当していました。
脱炭素の世界的な流れもあって、石油・ガス事業は大変厳しいと言わざるを得ない状況になりつつあり、企業存続のためには新事業の立ち上げが不可欠だと考えていました。
新規事業を検討する際は、社員たちの働く場所を生み出すことに加え、「地域に貢献でき、人々を笑顔にする仕事であるかどうか」を基準としています。弊社の拠点がある山口県内のお客さまに対して、サービスや商品を提供することを常に意識し、「ありがとう」と言っていただけるような仕事であることを重視していますね。そう考えると、このたびスタートした不動産事業も、「家」というお客さまの大切な財産の売買に関われる素敵な仕事だと思います。
地域で増えていく空き家から不動産事業に着目
先ほど「石油・ガス事業が厳しい状況になりつつある」とお話ししましたが、そう考える理由の一つが、昨今深刻化している空き家の増加です。総務省の発表によると、全国の空き家数は約900万戸に達し、住宅総数の13.8%を占めています。こうした状況は、弊社のプロパンガス供給事業に大きく影響しており、事業継続が危ぶまれています。
弊社が供給するプロパンガスは、ボンベによる供給の特性上、郊外や中山間地域での需要が高いです。しかし空き家の増加に伴い、プロパンガスの使用量は確実に減少しています。この空き家問題を解決しなければ、我々の事業は将来的に立ち行かなくなる可能性すらあります。そこで、空き家物件の活用と親和性が高い不動産事業に着目し、フランチャイズを展開するハウスドゥがベストだと思いました。
加盟の決め手は教育システム
外部イベントで弊社の社員がハウスドゥのブースを訪れたことをきっかけに、弊社とハウスドゥとのやり取りが始まりました。後日、ハウスドゥ加盟企業さまの成功事例セミナーの動画を視聴した弊社専務から話を聞き、「不動産フランチャイズでこれほどまでに安定した収益を得られるのか」と意外に感じました。以前からフランチャイズについて情報収集していましたが、コンビニや小売店、飲食店などのフランチャイズだと、見込まれる収益はそう大きくはないと感じました。しかし、ハウスドゥの営業担当者から、買取再販やリフォーム事業の展開で数千万円規模の利益も見込めると聞き、本業以外に大きな収益の柱を築けると可能性を感じました。
ハウスドゥに加盟を決めたもうひとつの理由は、その充実した教育システムです。というのも、既存社員にも不動産事業の業務を担ってもらいたいと考えていましたが、全員が不動産業未経験です。そんななか、ハウスドゥの営業担当者から、「(採用は)全員未経験者で大丈夫です」という言葉が。そう言い切れる教育システムの話を聞いて非常に素晴らしいと感じ、ハウスドゥ一択で不動産事業の立ち上げに踏み切りました。
採用に関しては、既存社員や外部から人材を募り、ハウスドゥの教育プログラムを通じて育成する方針です。宅建士はすでに在籍していますが、今後を見据えて新たに募集もしていきたいと考えています。
競合ではなく、仲間へ
実は以前は、不動産業界への参入を懸念していました。我々は、ガス事業のお客さまを別の不動産会社さまからご紹介いただく機会や、ハウスメーカーさまとのお取引があります。もし我々が不動産事業を始めるとなれば、これまで繋がりがあった企業さまと競合関係になってしまうのではないか、という心配があったのです。
しかし、ハウスドゥに加盟されていた企業の方に伺ったところ、「競合という関係ではなく、むしろ感謝される」と仰っていました。その方によれば、ハウスドゥが扱う不動産の売買仲介や買取再販は、賃貸を扱う不動産会社とは競合しないとのことでした。むしろ、例えばアパートの仲介をご希望のお客さまがいれば、管理会社を紹介したり、賃貸物件を別の不動産会社に紹介したりすることで、関係がより深まることもあったそうです。また、土地などをハウスメーカーに紹介したことで、感謝された経験もあったとのことでした。その実体験を聞き、我々の懸念はすっかり払拭されました。
エネルギー事業・リフォーム事業とのシナジーに期待
弊社は、ガス事業の延長としてリフォーム事業も展開しておりますので、ハウスドゥの不動産売買仲介事業と連携し、リフォーム案件の受注も進めることで、お客さまへの「幸せな住まい」のご提供とリフォーム事業の収益化を図りたいと考えています。また、弊社のガス事業には営業社員が多く在籍しており、お客さまのご自宅にもお伺いできるような関係を築いています。住宅の状態をいち早く把握できる点は、今後の不動産事業の運営において、弊社の大きな強みとなるでしょう。今後は不動産業の経験を積み重ね、将来的には買取再販などにも取り組んでいくことを検討したいと思います。自ら良い物件を見つけて素敵な住まいへとリフォームし、価値を高めてお客さまに提供できることが、今からとても楽しみです。
ハウスドゥとともに、地域を笑顔に
まずは最初の店舗をオープンさせ、成果を出すことを目指します。テナントには自社ビルを活用し、イメージキャラクターの古田氏が目立つよう、外観にも配慮して準備を進めていく予定です。古田氏の起用と上場企業として定着しているハウスドゥのクリーンなイメージによって、地域のお客さまにも安心してご利用いただけるのではないかと期待しています。
先ほど触れたように、空き家は山口県内でも目に見えて増加しています。その様子は、まるで町が少しずつ死んでいくかのようです。ハウスドゥは、物件の仲介や売買を行なうことで街の再生に貢献しており、我々の方針とも合致していると感じます。我々が不動産事業に取り組むことで、空き家の増加を少しでも食い止め、地域の活性化につなげていければと考えています。(2025年4月)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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