加盟6年目のハウスクリーニング企業 安定成長の秘訣に迫る
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ハウスクリーニング業で独立開業、そして不動産業へ
弊社はエアコンクリーニングやハウスクリーニング業を本業とする大阪府の会社です。会社員をしながら独立を志していた頃、「おそうじ本舗」のFCに加盟していた知人から話を聞いたことがきっかけで、本格的に独立を考え始めました。ハウスクリーニング業は、お客さまと密接に関われる仕事です。お客さまのご自宅を直接訪問し、目の前で作業を終えた後「こんなにきれいになると思わなかった」「大変だから自分ではできなかった。ありがとう」と感謝のお言葉をいただけることが、この仕事の魅力だと感じています。インターネットなどで情報収集して準備を進め、2018年2月に開業しました。丁寧な接客をすればお客さまに選んでいただける。また、不動産業界の一括査定サイトのような集客サイトから仕事を受注できると判断し、FCには加盟せず個人でスタートしました。ただ、これまで加盟をまったく考えていなかったわけではなく、FC紹介サイトを見て検討していました。そこでハウスドゥを知ったことが最初の出会いです。
バックアップ体制が決め手となり加盟
実は会社員時代に、自分が住んでいた分譲マンションを売却した際、地場の不動産会社から手荒な対応を受けたことがあります。そのトラブルを経験し、「私ならもっとお客さまに喜んでいただけるサービスを提供できる」という思いが芽生え、独立して不動産業を営みたいと考えるようになったのです。しかし、やはり物件への投資なども踏まえると、いきなり不動産業でスタートするのはリスクが大きいと判断しました。そこで、先に述べた知人の話を契機として、まずはハウスクリーニング業で独立したというわけです。
もちろん、ハウスドゥ以外の他社不動産FCも調べていました。賃貸業も含めて検討しましたが、やはり過去の経験から売買業に関わりたいと思っていたため、売買仲介業をメインとするハウスドゥが最も適していると感じたのです。説明会にも参加し、ハウスドゥの研修システムやSV(スーパーバイザー)など加盟店へのバックアップ体制がしっかりしていることを知り、「ここならできるのではないか」と思い加盟を決めました。
加盟からの6年を振り返って
2019年4月に「ハウスドゥ 玉造駅前」がオープンして6年が経ちます。弊社が加盟した当時、我々が拠点とする大阪府では「ハウスドゥ」の名前があまり浸透しておらず、「知らない」と言われることも多かったです。ですが、ここ最近は物件の売却相談でお客さまのご自宅にお伺いすると「ハウスドゥだと安心だよね」と言っていただけるようになりました。また、ハウスドゥ本部がCMでハウス・リースバックの宣伝もしているため、「ハウス・リースバックの会社だよね」と言われることがよくあります。やはり認知度は確実に上がってきていると感じます。
また、店舗がオープンしてから数ヶ月後に、ハウスドゥ主催のセミナーに講師として登壇したことがありました。現在の売上は、その時からおよそ2~3倍増加しています。社員数は増えておりませんが、さまざまな一括査定サイトやポータルサイトを活用するなど、広告費をかけて集客するようにしています。以前はチラシも配布していましたが、我々の店舗周辺には競合他社が多く、チラシを入れても他社のチラシで埋もれてしまって反響が取れないこともありました。
弊社は異業種から不動産業界に参入したからこそ、不動産業界に染まりすぎていないことが逆にメリットになっていると感じています。例えば、一括査定サイトで他社と競争するとき、お客さまから「一番不動産業者らしくない。威圧感がなかった」と言っていただくことが多いです。ハウスクリーニング業でもお客さまへの丁寧な接客を心がけてきたので、一般的な不動産業者より柔らかな対応ができているのでしょう。不動産業者らしくないことが逆に売りであり、異業種参入の強みだと考えています。
本業のハウスクリーニング業の経験を不動産業に活かせることもメリットの1つです。売主さまに「売る前にお家をきれいにしましょう」とご提案し、ハウスクリーニングのプロの視点から、見栄えがよくなる清掃ポイントを押さえてクリーニングします。「他社ではやってくれないけど、ここならやってくれる」と、サービスの差別化につながっています。
SVや学びの場を積極的に活用
弊社の担当SVは、とても加盟店思いの方です。今、弊社に何が足りないのか、どういう時期を迎えているのかを教えていただけるため、喝を入れてもらうという意味でも非常にありがたいです。
SVからは店舗拡大を見据えて、「人材を採用してください」とよく言われています。先日、人材採用研究会に参加させていただき、採用を強化して成功された加盟店さまの事例や、実際に採用活動をされている加盟店さまから「この求人サイトがよかったよ」といった具体的な情報を教えていただくこともできました。弊社の課題の1つである“人材”は、やはり自分だけで考えていても答えは出ません。そのため、ハウスドゥに加盟しているメリットを活かし、そのような研修に参加できることを非常にありがたく感じています。
毎年ハウスドゥが主催している成功事例共有会にも参加させていただくことが多いです。他の加盟店さまのやり方を聞いて、そっくりそのまま真似させていただいています。例えば、売りと買いを完全に分業している加盟店さまに倣って、弊社でも私が「売り」、スタッフが「買い」と業務を分けることにしました。お聞きしたお話から我々ができることを見つけ、良いところだけを吸収できるため、プラスになっていると実感しています。
人材採用に関しては、先ほどお話したセミナー参加後に募集を始めました。採用の目的は、私自身の手を空けることです。お客さま対応に時間を取られ、スタッフに目を向ける余裕がない状態なので、私の代わりとなる経験者を採用したいと考えています。また、弊社は「大阪一優しい不動産会社を目指します」というモットーを掲げているため、素直で優しい方を求めています。
本業で培ってきたものを、不動産業で活かす
以前、不動産賃貸仲介業を扱うレントドゥ店舗の出店を検討していた時期がありました。なぜなら、JR「玉造」駅の目の前に店舗があるため、賃貸を希望される飛び込みのお客さまがよくいらっしゃるからです。「賃貸はやっていないんです」とお断りすることが多く、オープン当初から「もったいない」と感じていました。賃貸仲介業も始めれば、機会損失も防げるかもしれない。そう思って検討していましたが、やはり売買仲介業が忙しいため、そちらを中心にしていく方針です。自社で住み替えの賃貸仲介業も行なっているため、賃貸仲介業で新しく看板を掲げて始めるより、増店するなら売買仲介業のサテライト、または買取専門店のどちらかを考えています。
弊社には、「業界を変える」というハウスドゥのような壮大な目標があるわけではありません。ですが、私が顧客として不動産会社から受けた対応や、話が違うことを指摘した途端の態度の豹変ぶりは、世間一般的に思われている不動産屋のイメージそのものでした。その経験から、「不動産屋は、威圧的で怖い」というイメージを変えていきたいという思いがあります。
不動産の売却を考えているお客さまから「このまま売っていいのだろうか」とご相談いただくことも多いです。まずは、お客さまが抱える様々な不安を解消し、信頼関係を築くことが大切です。ただ売却を勧めるのではなく、お客さまに納得していただけるような対応を心掛けています。不安を解消する方法の1つとして、お家をきれいにするハウスクリーニングをご提案しています。
ハウスクリーニング業と不動産業はかなり親和性が高く、大きなシナジー効果があると感じています。ハウスクリーニング業で培ってきた丁寧な接客を活かすことで、「他の不動産会社とは違う」とお客さまに感じていただき、受け入れてもらえるのではないでしょうか。一加盟店の立場で申し上げるのは恐縮ですが、加盟を検討されている企業さまには、これまでの本業でのご経験を不動産業に活かせる可能性があるとお伝えしたいです。(2025年8月)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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