不動産屋を気軽に立ち寄れる場所へ 異業種企業が見据える多店舗展開
入社3年で新規事業の代表に
弊社は、建物の補修・リペア事業を手がける株式会社オカショウから独立し、不動産事業を立ち上げる際に設立した企業です。
私は銀行から株式会社オカショウに転職し、リペア事業の営業を担当していました。私1人の功績ではありませんが、事業売上を以前の3倍に伸ばし、事業の成長に貢献しました。その実績を認めていただき、同社の岡村代表から「トップとして組織を引っ張るほうがよいだろう」と、不動産事業の代表に任命されました。岡村代表はかねてから不動産事業をやりたいと考えていたようですが、ご自身の年齢も考慮し、また本業で手一杯だったため、私にお声掛けくださったのです。乗りかかった船という状態でしたが、ちょうどその頃に宅建の勉強をしていたため、よいタイミングだったと感じました。「将来的には経営に携わりたい」という野望は漠然と抱いていましたが、転職して3年でその機会が巡ってくるとは、まったくの想定外でした。
リペア業を通じて株式会社ハウスドゥ・ジャパンと取引があったため、以前からハウスドゥの存在は知っていました。また、私たちの拠点が大阪府ということもあり、街中や道路沿いでハウスドゥの店舗や古田敦也さんの看板をよく見かけます。加盟前から身近に感じられる不動産会社でした。
Facebookの広告でフランチャイズ加盟に興味を抱き、軽い気持ちで 問い合わせてみた結果、今に至ります。「異業種から参入する企業が多い」という触れ込みも、加盟動機の1つだったのかもしれません。
最初の店舗オープンと増店決定まで
2024年11月に、大阪府豊中市に1店舗目をオープンしました。内装は黒色を多めに取り入れ、不動産屋っぽくないモノクロで落ち着いた雰囲気になっています。
現在は、同エリアで2店舗目のオープンに向けて準備を進めています。近い将来は多店舗展開を見据えており、最初の店舗オープンから約1ヶ月で増店を決めました。1店舗目のオープン直後でまだ売上が立っていない状態でしたが、他の加盟企業とのエリア被りを防ぐため、早期の増店に踏み切ったのです。ありがたいことに、店舗運営の軸となる営業スタッフと事務スタッフを採用できていたため、出店を進めることができました。
現在店舗で働いているスタッフは、全員新しく採用したメンバーです。想定よりも多くの応募をいただき、1ヶ月で十数名を面接しました。どちらかといえば、経験者よりも未経験者を採用したいという考えもありますが、最終的にはその方の人柄などを考慮して判断しています。次の店舗は、現在のスタッフと新しく採用するスタッフで運営する予定です。8月採用を目途に、現在も面接を進めています。
1店舗目のオープンまでを振り返ると、とにかく資金調達が大きな課題でした。テナントを借りた時点で、オープン前でも当然賃料が発生します。加えて、不動産業の開業手続きや採用活動にかかる費用も相まって、準備期間中も常にランニングコストがかかりつづけました。金融機関への融資申請には特に苦労しましたね。
追客の徹底で面談へつなげる
集客活動はインターネットが主流です。広告にはしっかりと費用をかけ、エージェントに反響を繋ぐように意識しています。
また、反響後の追客には、他の不動産業者さまと比べても力を入れていると自負しています。まずはアポイントを取らないと始まりません。お客さまには毎昼・毎晩電話をかけ、スタッフには「電話に出てもらったら、用事がなくても必ずアポイントを取りなさい」と伝えています。正確な数字ではありませんが、おそらく通電したお客さまの8割ほどを面談につなげているでしょう。
私が営業のプレイヤーとして働いていた頃は、「会社の 利益のすべてを営業が担っている」と考えていました。もちろん事務スタッフや企業の代表者も欠かせない存在ですが、営業は直接利益を生み出す存在です。だからこそ、「自分が生み出した利益を、経費や給料に還元する」こと、そして「節約」を常に心がけていました。現在はオーナーの立場となり、反響を獲得するにも費用がかかると改めて理解しました。そのため、スタッフには「1反響も無駄にしないように」と日頃から伝えています。
『気軽に立ち寄ることができる存在』になる
ハウスドゥに加盟して、改めてネームバリューの力は大きいと実感しています。店舗数の増加に伴い、ハウスドゥの名前はより世間に浸透しています。加盟当初は、「不動産売買では飛び込みのお客さまは来られないだろう」と考えていましたが、月に数件はアポイントなしでご来店いただけます。この点は、ハウスドゥの看板を借りて本当によかったと感じる部分です。
また、もともと行なっていたリペア事業を通じてつながりのある業者さまに、リフォームやコーティング施工をスムーズに依頼できます。そのため、不動産事業ともうまく連携できていると思います。
ハウスドゥには、これからも弊社と伴走する姿勢で関わってもらいたいと考えています。実は、最初の店舗オープンの準備期間中に、SV(スーパーバイザー)からのサポートが足りないと感じ、苦言を呈したことがありました。 その際、「もっと関わってほしい」とはっきりお伝えし、そこからオープンまでの間、毎週金曜日の朝にZoomでミーティングの時間を設けていただきました。加盟からまもなく1年が経ちますが、ハウスドゥ本部には、これからも身近で相談できる存在であってほしいです。
もう1つ個人的な意見を言うなら、営業や実務についての研修がもっと充実していくことを期待したいです。とはいえ、やはり未経験だった私1人でスタッフに教えることは難しかったため、私を含めスタッフ全員でハウスドゥの研修を活用できる点はよかったと思います。
一般的には、不動産屋は従来のイメージのせいもあり、お客さまから身構えられてしまいがちです。だからこそ、弊社の最終的な目標は「コンビニのようにお客さまが気軽に立ち寄れる場所になること」です。そのためにも、店舗数を増やしていくことが必要だと考えています。(2025年4月)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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