不動産×太陽光のシナジーで快挙! 社員と成し遂げた「スタートダッシュ賞」受賞までの軌跡
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株式会社ノーブル不動産について
母体企業は、一般住宅向けの太陽光発電システムの販売・施工などを行っております。事業を進めるなかで、よりビジネスの川上に立つため不動産売買仲介業へ参入し、2023年にハウスドゥに加盟しました。想定よりも約3年遅れましたが、無事にスタートできたことを嬉しく思っています。
未経験からの参入でしたが、社員の支えもあり、順調にスタートを切ることができました。
ハウスドゥを選んだ理由
理由は非常にシンプルで、全国展開している不動産売買仲介のフランチャイズといえば、私の中ではセンチュリー21かハウスドゥの2社でした。そのため、加盟を検討する際も、まずこの2社が自然と候補に挙がりました。複数のフランチャイズ本部とお話しした結果、「最も当社に合っている」と思ったのがハウスドゥでした。我々は未経験からの参入であるため、同じく未経験の企業が加盟して実際に成功しているかが重要な判断基準でした。その点については、多くの成功事例を伺っていたのでクリアしていました。加えて、仕事で関わりのある既存加盟店の社長さまに話を聞き、実際に安定した経営をされている様子を知ることができた点も決め手の1つです。また、未経験の企業をスムーズに受け入れる体制が整っているとも感じましたし、700を超える加盟店舗数が、確かなノウハウを持っている証明だとも確信しました。
顧客の立場で選んだ理想の出店地
オープン前、私は顧客として複数の不動産会社を訪問しました。当時、2歳の子どもが、自宅のマンションで活発に動き回るようになり、一戸建ての購入を検討していたタイミングだったのです。この行動は、不動産業を始めたいという思いと、自身の住宅購入という2つの目的を兼ねていましたが、顧客の立場で各社を訪れることで、理想の店舗や立地についての考えを深めることができました。
現在の店舗は、三重県鈴鹿市にあります。母体事業の事務所は名古屋市名東区にありますが、そのエリアでは駅近の一戸建てが5,000万~6,000万円と高額になり、世帯年収1,000万円以上の家庭でないと購入は難しいエリアです。母体事業のターゲット層は世帯年収400万~600万円なので、その層にとっては都市部よりも郊外の立地の方が適しており、シナジー効果を最大限に活かせると判断しました。ハウスドゥに相談し、いくつかの候補地から私が顧客目線で市場調査を行うなかで気づいたことをベースに、日々通える範囲内であり、ターゲット層が多く住んでいるエリアの店舗を選びました。やはり、母体事業とのシナジーを活かすという点にはこだわりました。もちろん仲介業としての収益は必要ですが、最終的には土地を仕入れ、そこに顧客ニーズに合った分譲住宅を建てることも視野に入れています。立地によっては億単位の資金が必要になるため、顧客ニーズとのミスマッチを避けるためにも、慎重な選択が求められていたのです。
幸運なことに、店舗は英会話教室の跡地で、すでに部屋が区切られており、契約ルームなどをスムーズに整えることができました。ガラス張りの開放的な空間と、駐車場が9台分確保できるというのも理想的な環境でした。
その後、ハウスドゥの研修を受ける機会を得て、京都へ足を運び、さまざまなことを基礎から学びました。開業準備において最も重要だったのは情報収集です。取り扱える物件がなければ商談も成り立たないため、地域の不動産会社を徹底的に回り、頭を下げて物件情報を集めましたね。
オープン当初の苦労を乗り越えて~社員の成長が会社の成功を生む~
結論から言えば、「社員が本当によく頑張ってくれた」に尽きます。弊社の社員は全員、不動産業界未経験からのスタートです。私自身、細部まで関与したい性格で、「こうすればうまくいくのに」と思うことも多々あります。しかし、本人たちが自ら気づかなければ本当の成長は望めません。どこまで介入すべきか悩むことも多く、加盟当初、私が過度に口を出してしまった際、ある方からたしなめられたことがありました。的確なアドバイスを受け、それを機に、社員に任せることを決意しました。
もちろん、会社としての方向性は私が示すべきです。例えば「地域の不動産情報を可能な限り把握しよう」などといった指針は伝えます。ただし、実務の細部まで私が決めるのではなく、社員たち自身が考え、行動できる環境を整えることが重要だということです。もし私が過干渉なままだったら、会社はうまく機能せず、スタートダッシュもうまくいかず、最悪の場合、組織が空中分解していたかもしれません。だから、会社の成功は決して私のおかげではありません。私は資金を出し、機会を提供しただけで、実際に成果を出したのは社員たち自身の努力の賜物です。まだ発展途上ではありますが、仲介業としての収益も安定し、その収益から社員の給与も支払えるようになりました。それに加えて、母体事業との連携もうまく機能し、相乗効果が生まれ、事業全体の売上向上にもつながっていると実感しています。
その結果として、オープン1年目に開催された「ハウスドゥ全国FC大会」で、スタートダッシュ賞を受賞することもできました。社員たちにとって大きな励みになったと思います。また、手厚いサポートや、このような機会をご用意いただいたハウスドゥ本部の皆さまに、感謝の想いでいっぱいです。我々は1店舗だけで終わるつもりはありません。今回の受賞により、「1店舗目のスタートはこうだった」と後に続く人たちへ引き継ぎ、伝えていくことができます。社員たちがよく頑張ってくれたおかげで受賞できたと感じています。
不動産×太陽光事業の相乗効果
先述したとおり、母体事業では太陽光発電に関する商材を取り扱っています。不動産仲介を手掛けることで、住宅購入を検討されるお客さまに対して、初めに太陽光発電をご提案できる立場になります。例えば、車の購入時に保険の提案がセットで行われるように、不動産仲介と太陽光事業は非常に相性がいいと実感しています。このシナジーを期待して加盟した結果、実際にその効果が現れています。仲介事業が軌道に乗り、社員の給与を安定的に確保できれば、母体事業で利益を追求する必要がないわけではありませんが、重要なのは事業を継続できる基盤を築くことです。新規事業を成功させるには、最低でも3年間は母体からの支えが必要だと考えています。資金的な余裕がない状態で加盟してしまうと、社員にも負担がかかり、十分な成長期間を確保できません。ビジネスは時間をかけて育てるものです。不動産事業は母体事業の「川上」に位置し、その下流に当たるのが弊社の太陽光事業です。不動産事業に携わることで、住宅に関わるビジネスとして、一貫した流れを作ることができます。これは当社にとって長年の悲願であり、人・物・金といった条件が整い、ようやく満を持してスタートを切ることができたのです。
今後の展望
複数店舗の運営は、私の中ですでに決定事項です。1店舗のみでの運営はリスクが高く、補完も難しいため、店舗同士が近くにあり、担当営業のエリアが1部重なるような展開が必要だと考えています。そのため、まずは近隣に2~3店舗を展開することを目指します。
最初の立ち上げには大きな労力がかかるため、単なる足し算ではなく、掛け算の発想で成長させなければ時間効率が悪くなります。せっかく1店舗目が成功したのであれば、2店舗、3店舗と拡大しなければ、社員にも適切な役割を与えることもできません。複数の店舗を運営することで、各自の役割が明確になり、収入の向上にもつながります。人件費は増えますが、店舗数が増えることでコストダウンできる部分もあるため、その分を給与の引き上げや休暇の充実に充てることができます。これこそが、経営者として果たすべき役割だと考えています。
社員に対しては「時間・お金・やりがい」で報いることが重要です。ハウスドゥ全国FC大会での受賞は名誉なことですが、成果を残さなければ意味がありません。このチャンスを与えていただいたことに感謝しながら、確実に結果を出していきたいと思います。
私は経営者として、社員に対して責任のある立場にいる以上、言葉だけで済ませるのは誠実ではないと考えています。情報をしっかり集め、手を抜かずに実行すれば成功できると確信しています。これはハウスドゥ本部からも強く言われたことですが、実際に成功している会社は必ず努力を積み重ねています。逆に、うまくいかない会社はどこかで手を抜いているものです。結局のところ、楽をして儲けようとする姿勢では成功にはつながらないと思います。これからも、ハウスドゥ、そして社員たちとともに成長し続けていきたいです。(2024年11月)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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