宝くじ販売から不動産業界へ 老舗企業がハウスドゥとともに新たな領域へ
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株式会社西河について(山口社長)
弊社は宝くじ販売を主力事業とする会社です。その始まりは、戦前に私の父が手掛けていたミシン製造業に遡ります。しかし、戦時中に製造が不可能となり、父は日本勧業銀行の指定業者として宝くじ販売を始めました。戦後すぐの第1回の宝くじ発売も手掛け、1960年頃には法人化しました。1978年には父から夫が事業を引き継ぎ代表取締役に就任。社名も株式会社西河に改めました。
その後、19店舗にまで拡大し、2014年までは宝くじ業界で役員を務めるなど業界に貢献しました。大阪駅前第4ビルの特設売り場を共同経営で開店する際にも大きく関与し、私自身も共同経営者として、店舗運営や人事管理を担当いたしました。特に宝くじ販売は女性スタッフを多く起用しており、まとめ役として私が全体を管理することで運営を円滑に進めることができたと思います。また、副業としてギャラリー喫茶を3店舗開業しましたが、宝くじブームの到来により、それらの店舗をすべて宝くじ売り場に転換しました。
2014年に、長年代表を務めた夫が体調を崩し、私が代表取締役に就任。その後の2019年には、ワンルームマンションの経営や倉庫レンタル事業を開始し、不動産への関心が高まりました。その延長線上でハウスドゥとのご縁が生まれたと考えています。
不動産事業への参入を検討(山口社長)
日頃からフランチャイズショーなどのイベントに取締役の野田が参加しており、その際にハウスドゥのブースでお話を伺う機会がありました。その後、私もハウスドゥの安藤代表のセミナーに参加し、不動産業界の可能性に触れる中で、新規事業として不動産業への参入を考えるようになりました。
特に野田がこの業界で挑戦したいという強い希望を示してくれたことが大きな後押しとなりました。若い社員たちが意欲を持って取り組む姿勢に私も感銘を受け、スタートを切ることを決意しました。
ハウスドゥとの出会い(野田取締役)
新規事業を検討する中でフランチャイズショーに参加し、ハウスドゥのブースに立ち寄ったのがきっかけです。説明を聞く中で、弊社でも取り組める可能性があると感じました。新規事業には資金負担がつきものですが、ハウスドゥの事業は比較的コストが抑えられ、リターンが見込める点で参入しやすいと感じました。宝くじ販売は、あまり店舗面積を必要としません。それこそ2坪程度のスペースがあれば十分ですが、人通りが多く、集客が見込める場所では小規模な店舗の確保が難しい場合があります。そのため、10坪程度の店舗の場合は、余剰スペースを有効活用できる新規事業が必要と感じていました。ハウスドゥの事業と直接組み合わせるわけではありませんが、隣り合わせや同一店舗内での展開が可能かもしれないと考え、不動産事業への興味が高まりました。検討段階で、インドアゴルフや24時間フィットネス、飲食業なども候補に挙げましたが、それぞれ課題がありました。たとえば、インドアゴルフやフィットネスは広いスペースや設備投資が必要で、初期費用が高額になるため、リスクが大きいと感じました。飲食業はコロナ禍の影響で市場リスクが高く、出店数が減少していることもあり、選択肢から外しました。最終的に、不動産事業は規模感や費用面で弊社に適していると判断しました。宝くじの店舗と組み合わせて運営できる点も、不動産事業を選んだ大きな理由です。新規事業においてコスト負担が少ないことは重要で、不動産事業はその条件を満たしていました。
ハウスドゥへの加盟を決意した理由は?(山口社長)
私たちは、ハウスドゥ以外の選択肢をあまり検討しておりませんでした。もちろん他の不動産FCの名前は存じていますが、ハウスドゥの安藤代表をはじめ、スタッフの皆さまから感じたやる気や情熱が非常に印象的でした。お会いするたびにいただくアドバイスも納得できる内容ばかりでした。こうしてご縁をいただけたことから、「ハウスドゥのご指導のもとでまずは進めたい」と決意しました。また、イメージキャラクターの古田敦也さんの存在も大きかったです。私たちの世代では古田さんのお名前を聞くだけで親しみを感じ、安心感がありました。また、副業を検討する中で、他の事業は人手が多く必要だったり、資金リスクが大きかったりと課題が多かったのですが、ハウスドゥの事業は比較的少人数で始められる点が魅力でした。不動産事業への参入に際し、銀行に相談させていただいたところご推薦もいただきました。不安な部分もありましたが、思い切って始めたことは結果的に良かったと感じています。
ワンルームマンションの経営や倉庫のレンタル業は順調ですが、宝くじ事業はネット販売の普及により徐々に右肩下がりになってきています。それに代わる新しい事業を模索する中で、若い世代の社員が「やりたい」と言ってくれる仕事としてハウスドゥとのご縁が生まれたことは喜ばしいと思います。これからは取締役の野田を中心に、ハウスドゥの事業を軸にさらなる成長を目指していきたいと考えています。
オープンに向けた課題と意気込み(山口社長)
正直なところ、不動産業についてはまだ何もわからない状況です。社員の中には宅建士資格を持つものが1名いますが、別の業務と兼務しているため、専任で不動産業務を担える方を採用できればと強く考えています。ただ、現在最大の課題は店舗の確保です。店舗が決まらないと人材募集も進められず、既存の事務所を本店にするのも難しいため、新しい店舗を本店として運営を開始する予定です。そのため、まずは納得できる店舗を見つけることが最優先です。SV(スーパーバイザー)の方にも相談していますが、なかなか条件に合う空き店舗が見つかりません。ですが妥協した状態での開店は避けたいと考えています。
ハウスドゥのサポートは、段階を踏んで説明をしていただけるので「この通り進めれば大丈夫」と安心しています。ただ、若い社員たちは思い通りに動けないこともあるかもしれません。それでも、しっかりとしたご支援とご指導のもと、一歩ずつ着実に進めていけると信じています。
宝くじは「夢を売る商売」とよく言われますが、不動産業も新しい人生を築くお客さまの夢をサポートする仕事だと感じています。夢の入口である宝くじと、不動産という人生の大きな通過点をサポートする仕事には共通点があると思います。ハウスドゥのサービスは非常に素晴らしく、その道を外れずに進めていけば、必ず成果が出ると信じています。これからも厳しくご指導いただきながら、夢を叶えるお手伝いができるような事業を築いていきたいと思っています。
今後の展望について(山口社長)
まずは1店舗目を成功と言えるレベルまで押し上げていきたいと考えています。しかし、それだけでは事業として十分な成果を上げるのは難しいと感じています。そのため、不安もありますが、将来的には2店舗、3店舗と新たに拡張できるように取り組んでいきたいと考えています。(2024年11月)
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