不動産売買仲介業とリフォーム業とのシナジー、そしてハウスドゥのノウハウで多店舗展開へ
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北王ホールディングス株式会社とは
当社は1969年に創業した北王コンサルタント株式会社(総合建築コンサルタント)から北海道に根ざした事業展開をしております。2003年に業務拡張をするに伴い、ホールディングス化をしました。お客さまの暮らしとしあわせをつなぐといった企業理念やパーパス、そしてミッションなどは少し前に社員を集め、改めて作り上げました。社員全員で会社を盛り上げていこうということで、カンパニーブックを全員で必携し、理念などを共有しています。不動産の仕事は単に物件の売買だけではなく、そこに住む方々のライフスタイル全般に関わってくる仕事です。ですからトータルでお客さまに喜んでいただけるような仕事ができたらという想いがここに詰まっております。
不動産売買仲介業への参入のきっかけ
土地やリフォームが必要な中古物件を探したことが始まりでした。加盟前は物件探しを他社に頼んでいてとても非効率でしたし、情報が遅かったのでいっそのこと自社でやろうと考えました。不動産に関わっていれば売ったり・買ったり・直したりといった話が全て繋がってくるので、川上から川下までを全部拾っていけると思いました。そして不動産業を1から始めるより、フランチャイズ加盟が実績を出すのに一番早いと思いました。ネームバリューやノウハウ、ツールなど最初は右も左もわからないので、時間と手間がかかります。フランチャイズ加盟によって時間を買い、効率よく学んでいこうと思いました。ハウスドゥに決めたのはちょうど10年程前、ハウスドゥが非常に伸びているときにDMが何回か届いたことがきっかけです。FAXで月2回くらいだったと思いますが、それで名前を知っていたのと、新しい会社でいいかもしれないと思いました。他のFCとも接点はありましたが、そちらはそこまで熱心にアプローチはされませんでした。なので、ほぼハウスドゥ一択で迷いはなかったです。そして採用については「未経験者でもハウスドゥのマニュアルに沿ってやっていけば大丈夫」と言っていただきましたし、当然新規事業でしたからスタッフ全員が未経験者だったので、その言葉にはとても後押しされ、安心して加盟しました。
人材採用と育成について
採用時の適性検査というとSPIが有名ですが、ハウスドゥ独自の適性検査を活用することで、当社が求める人物像に当てはまる方の採用につながっていると思います。入社後はみんな活躍してくれていますね。すごくあてにしています。また研修も現場で大いに使ってもらいたいと考えています。やってみないとわからないということもありますが、やっぱり未経験から始める方には特に素直さが大事ですね。途中で肌に合わないということで辞めた方もおり、全員が成長しながら会社に残っているというわけではありませんが、今残っている社員はそれなりに仕事や、自身が成長する面白さというのを感じて、頑張ってくれていると思います。そして採用については地域の「何とか不動産」で募集するよりは、テレビCMとかで名前が知られているハウスドゥに加盟して、その名前を使った方が絶対良いと思います。郊外の方はハウスドゥがフランチャイズだと知らない方もいて「すごく大きくされているんですね」と言われることもあります。
フォロー体制について
SVさんについては相性があるのでしょうが、今の方はすごくレスポンスが早いと現場からも聞いています。これはすごく大事だと思いますね。せっかくお金を払っているので、ハウスドゥをもっともっと活用しなさいと話をしています。そして固定ロイヤリティは良心的だと思います。
加盟店同士の交流は?
他店から物件を紹介していただいたこともあります。これからはもっと他社さまの成功事例などを共有する場面があれば参加していきたいです。また店長クラスを対象とした勉強会もいいですが、エージェントレベルを対象にした勉強会ももっと地域でやってもらえると嬉しいですね。
本業とのシナジーについて
不動産事業の方で中古物件を探されているお客さまと川上で出会える感じで、本業とはすごく繋がっています。ある日、リフォームをされたお客さまがいましたが、そのご両親がご実家を売りたいと言われていましたので、そこから査定に行き物件を仲介に出すのではなく当社で買い取りました。その後、売りに出しているかたちです。そのように物件を探さなくても、今いるお客さまから物件がまわってきたりします。また新築を建てたお客さまが様々な事情で手放さなくてはならなくなった際、少し前までは当社に声が掛かりませんでした。なぜかというと、せっかく打ち合わせをして、素晴らしい家にしてもらったのに、それを手放したいからお手伝いをしてもらいたいとは言えないという考えがあったようです。だけど「そんなことありませんよ。お手伝いさせてください。ハウスドゥをやっていますから大丈夫ですよ」ということで、声を掛けてくれるようになってきました。
札幌の不動産事業の状況は?
札幌の物件は、関東エリアや外国と比べたら安いと言われているので、一部のインバウンド系の方たちによく買われていく感じです。私たちは地元の方向けに商売をしているので、その部分では動きが鈍いかもしれません。特に北海道の冬の期間はほとんどの取引が動きません。雪が解けてくるとやっと動き始めるといった感じです。また最近では資材や土地の高騰があり、新築住宅はなかなか手が出せなくなってきています。住宅のサイズも小さくなり、ローンも組みにくくなっているので、市場はほとんどピークを過ぎていると思います。なので、それに代わる事業をしつつ体制を維持していく必要があると、どこも同じことを考えているとは思います。北海道は大手のハウスメーカーさまも地域的に着目しているので、地元の小さなビルダーさまは結構脅威に感じているのではないでしょうか。だから今まで新築しかされていなかった会社さまもリフォーム事業を始めたり、不動産事業を始めたりと多角化していっています。
リフォーム事業の状況について
当社はリフォームを表面的なものではなくて、構造や高断熱、高気密の性能向上に力を入れていますが、今は戸建のリフォーム価格が相当高くなっています。今までは新築と同性能になるように中古住宅をリフォームしても、新築の7割くらいの価格でしたが、大差がなくなってきています。やはり資材高騰も絡んできています。それでもリフォームで性能向上することで、断熱や耐震等級は当社の新築の基準より上回ることもあります。リフォーム売上は年間約5億5,000万円です。できれば単価が高い方を中心にやっていきたいですね。単価は一戸建てだと平均で大体2,000万円はいかないくらいですが、リフォーム価格は約1,500万円です。だから中古住宅を買い取ってリフォームをしたら、相場が3,500万円程度になります。土地を買って建てるとやっぱり5,000万円くらいにはなるので、相対でみたらリフォームの方が1,000万円以上安いです。ですので、もう少し需要は増えてくると思います。
今後の展望
中長期のビジョンだと、現在2店舗展開しているので5年後ぐらいまでにはあと3店舗増やして、札幌市内で5店舗を目指したいですね。そのためには当然増員が不可欠ですが、即戦力が採用できるとも限らないので、未経験者の教育にはフランチャイズのノウハウを利用していきたいと思っています。もちろん今いる社員も、みんな成長していけばいいなと思います。(2024年5月)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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