業界競争に勝つための突破口へ -リフォーム事業とのシナジーを狙う企業のFC加盟ストーリー
創業から新規事業検討までの背景
弊社は2023年12月に設立し、建築・リフォーム事業を展開しています。創業からちょうど1年が経ち、当初はリフォームに特化する予定でしたが、現在は新築住宅の受注も行なっています。ありがたいことに、高単価のリノベーションをご希望されるお客さまをご紹介いただく機会も多くあります。私自身はもともと新築住宅を主に手掛けるビルダーに勤務していましたが、自分ならもっと高品質かつ低コストな商品を提供できるのではないかと考え、独立を決めました。
弊社が事業を展開する青森県では、新築住宅の受注は減少傾向にあります。現在は、中古物件を購入した後にリフォームを検討されるお客さまが増えている状況です。資材価格の高騰もそうですが、金利の上昇により、「住宅ローンが通らない」という相談も増えています。このような状況で、新築住宅の受注だけで会社を経営するのは厳しいと感じていました。新しく事業を始めることをリスクだとは捉えていませんでした。新築住宅・リフォームのチラシや広告からの反響も少ないなか、このまま既存事業だけで経営を続けるほうがむしろリスクだと考えていました。
競合他社の動きから不動産事業への参入を決意
不動産事業を検討するきっかけは、同業のリフォーム会社が不動産会社のフランチャイズ店舗を展開していると知ったことでした。その会社は、もともと新築住宅の受注をメインとしていましたが、現在は中古住宅の売買仲介とリフォームの2本柱で事業を拡大しています。県内3都市に出店しており、非常に勢いのあるという印象を受けました。
また、単一事業だと、リフォームの成約チャンスを逃す確率が高くなることも検討理由の1つです。先ほどお話ししたとおり、中古物件を購入してリフォームを考えられるお客さまは多くいらっしゃいます。そのなかで、不動産仲介も手掛けるリフォーム会社にお客さまを奪われてしまっています。なぜなら、お客さまは物件の購入からリフォームまでをトータルで提案できる他社を選ぶ傾向があるからです。「リフォームの話は別の会社でも検討しよう」と弊社へご相談くださるお客さまもいらっしゃいますが、なかなか受注には至っていません。たとえ弊社のほうがより費用を抑えてリフォームできるとしても、ローン申請を含め、すべてを一貫して進められる点に、お客さまはメリットを感じるのでしょう。そこで、弊社もリフォームの提案を見据え、最初の段階からお客さまにアプローチできる不動産売買事業を始めることにしました。やらない理由がない、と感じましたね。
決め手は「知られているか」「続けられるか」
自社ブランドで不動産事業を始めなかった理由は、かかる労力と費用を考慮した結果でした。自社ブランドの知名度を獲得するための宣伝費用が莫大になると予想され、結局は現状と変わらず、手間だけが増えてしまいます。一方、フランチャイズは確立されたノウハウと知名度があるため、新規事業でもスタートダッシュがきれると考えたのです。
ハウスドゥに決めたポイントは、ランニングコストと知名度です。検討時は二者択一で、ハウスドゥと別の不動産フランチャイズを比較しましたが、地元での知名度が高いことが決め手となりました。仕事で付き合いのある地元の建売業者が、弊社より先にハウスドゥの店舗を展開しており、地元でのネームバリューが強いと感じています。さらに、初期費用よりも事業を持続できるかを重視する私にとって、運営コストの面でハウスドゥは他社に比べて圧倒的に魅力的でした。
オープンに向けての取り組み
現在、元々の事務所を店舗にすることが決まり、オープンに向けて着々と準備を進めているところです。私を含むエージェント(営業担当)4名と、サポート(事務)1名の計5名を予定しています。ちょうど昨日、エージェント1名の採用が決まりました。現時点では少しずつ応募が来ていますが、今後は求人広告も活用していきます。本業では未経験者を積極的に採用しており、今回も同様に採用活動を進める予定です。やはり経験者の場合、独自の癖が出てしまうため、新規事業のスタートに合わせて、経験がない状態から入社していただくほうがやりやすいと感じています。店舗の管理について具体的な方針はこれからですが、こまめなミーティングが必要だと思います。
加盟のメリットを活かして
半ば思いつきで不動産事業へ参入しましたが、ハウスドゥのフランチャイズに加盟したことで、最短で不動産事業立ち上げの正解をつかめると期待しています。学習資料やSV(スーパーバイザー)のサポートがあり、不動産事業を始めるための手順が確立されていると実感しました。既存の加盟店を見学したいという私のちょっとしたわがままにも、迅速に対応していただき、その気配りや仕事のスピード感がとてもうれしく感じました。
見学に行った加盟店のオーナーさまからは、ためになるアドバイスをいただき、人材採用や本業とともに業績をどのように伸ばしていくかを考えるヒントになりました。「不動産事業はスピード感だけでなく、準備にひと手間、ふた手間かけることも大切」だと教えていただき、とても参考になりました。今後はなるべく早く不動産事業の基盤を固め、本業のリフォーム工事・新築工事の提案においてファーストアプローチを狙っていきます。さらに、本業とセットで提案・成約する流れを築きつつ、いつかは店舗を増やしていきたいです。(2024年12月取材)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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