未経験の地に挑んだ不動産会社オーナーが語る 企業と人材成長に活かすフランチャイズとは
不動産事業の“ブルーオーシャン”沖縄へ
私は新卒で不動産開発事業の会社に就職し、営業と不動産仕入れ責任者のサポートを担当していました。当時の会社で不動産に関わるあらゆる業務に携わった経験は、その後の独立に大いに活かされたと感じています。他の経営者と共同で仕事をしていた時期もありましたが、方向性の違いから別々の道を歩むことになりました。その後に弊社を設立し、不動産会社としての運営を始めたのです。
私は1人で営業することが得意な反面、チームでの連携が非常に苦手でした。そこで、みんなで楽しく働きつつ利益を生み出す新たな試みとして飲食事業をスタート。しかし、未経験の飲食事業で利益を上げながらチームワークを築くことは難しく、複数の店舗を閉店せざるを得ませんでした。
その頃、不動産事業で取引があった方から「沖縄バブル」という言葉を聞きました。調べてみると、沖縄には地元の不動産業者はあるものの、大阪などと比べて競合他社が圧倒的に少ないことが分かりました。これは既存の不動産事業を成長させるチャンスだと考え、沖縄への移転を決意したのです。
ネームバリューの強みと挫折からの方針転換
先ほどお話しした「みんなで楽しく利益を生み出す」という志は変わりません。だからこそ、一から信頼を得ることが難しい不動産事業においては、ネームバリューが必要だと考え、ハウスドゥのフランチャイズへ加盟しました。本土のお客さまからの認知度が高く、集客力の強さが魅力ですね。
実は沖縄へ移転したばかりの頃、不動産の買取再販に約3ヶ月間注力したことがあります。しかし、結果は集客80組・契約0。大きなショックを受けました。私は大阪でしか営業経験がなかったため、その時初めて、自身の営業スタイルが沖縄のお客さまには響きにくいことに気づかされましたね。この苦い経験を経て、本土のお客さまをメインターゲットとする方針へと変更しました。
決め手は、成果が利益になりやすい固定ロイヤリティ制度
加盟する前には、他の不動産会社にも話を聞き、比較検討していました。本部へのロイヤリティが売上によって変動する制度では、私たちの努力の成果を持っていかれるように感じ、気が進みませんでした。そのため、初期費用がやや高額でも、ロイヤリティが固定制である点に魅力を感じ、ハウスドゥを選んだのです。
成功事例共有会などのイベントも大きなメリットだと感じています。正解かどうかはわからなくても、他の加盟店オーナーさまの話を聞くだけで多くの学びがあります。情報を共有できる機会があることは、大変貴重です。
また、不動産の基礎やノウハウを教えてもらえることも非常に助かっています。私はこれまで、「見て学べ」という環境で仕事を覚えてきました。そのため、自分が経営者の立場になった今でも、社員を効率的に教育することができません。そこで、社員たちにはハウスドゥの研修への参加や、研修動画の視聴を促しています。私も時折動画を視聴していますが、不動産の「当たり前」をしっかり教えてくれる点が素晴らしいです。
これからの展望
おかげさまで、売買仲介の売上は前年比の 120~130%を達成し、買取再販事業も安定してきました。買取再販の見込みがあるお客さまに向けた DM を送付するなど、事業に注力した努力の成果が現れつつあると感じます。
また、社員を理解することの重要性を実感するようになりました。社員の話を聞き、売上だけにとらわれず、仕事への姿勢も評価することで、一人ひとりのモチベーション向上に努めています。
弊社の社員は全員未経験者です。経験者が在籍していた時期もありましたが、経験の有無は特に重視していません。現在はリーダー社員2名に店舗業務の多くを任せており、今後は不動産の預かりを強化するため、彼らに担当者になってもらおうかと考えています。さらに、ヘッドハンティングによりリーダーが1名加わる予定のため、3名のリーダーを育てながら、会社の成長を加速させていきたいと考えています。目標は、3年以内で年商10億円を達成することです。そのための課題は、リーダーたちの成長と圧倒的な知名度の獲得ですね。沖縄中部エリアにおける不動産の預かり物件をシェア30%まで拡大させたいと考えています。(2024年12月取材)
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※掲載されている内容(撮影情報、会社情報、役職など)は、取材時点のものです。
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